ついに終わったワールドカップ

結局、やっぱりブラジル人はサッカーがダイスキなのね。
日本なら、日本が負けた後は、ほとんどの人はもうワールドカップが終わっちゃった気持ちになって、よっぽど好きな人でない限りもう試合など見ないでしょ?
ところがブラジル人は、ほとんどの人がしっかり優勝を見届けるまで、ちゃんと観戦するんですな。
ちゃんと観戦…かどうかはわからないけれど、少なくとも、ベスト4進出がどの国で、決勝に進んだのがどことどこで、決勝戦が何時から始まるのか…程度は、だれでも把握している。
隣の住人(40代女性)も、パン屋の警備員も、もちろん我が家に来るババさんやファシネイラも把握している。
そして、どっちを応援するの?と聞いてくる…。


で、ブラジル人の多くは、イタリアを応援するのだそうだ。
そう、サンパウロ日系人が多いように、ヨーロッパ系の移民だってたくさん暮らしている。
特に多いのはイタリア系、だからかな?みんなイタリアと口を揃えるのだ。
試合前に街を歩くと、フランスの服を着ている人は皆無だったけど、イタリア服の人とは結構すれ違ったのだ。


そして決勝戦。イタリアに得点が入ったとき、そして優勝が決まったとき、派手に花火の音が鳴り響いた。
きっとそれは、ブラジルが勝ち進んだときのために準備しておいた花火なんでしょうね?
いまここで使い果たさないと、4年後に持ち越しですか?(それはありえないか)
なんとなく、ワールドカップ総決算!のようにも聞こえる花火の音でありました。


長かった(私にとってはね)ワールドカップもついに終わった。
この間、週末の小旅行計画などはあり得なく(ダンナが必ずサッカーを見るため)、買い物に行ってもサッカー関連ばかり(ダンナはサッカーユニフォームを買うのが趣味)。
ダンナが帰宅してからも、その日の試合の再放送をテレビで流し… ほんとに、サッカー好きなブラジル人並みの盛り上がりぶりだった我が家。
終わってしまうと、なんとなく淋しい気もするなぁ。


この期間、ダンナにつられて、私のサッカー服コレクションも増えに増え…
一体、どこでいつ着るのよ?という気もするけれど、さすがサッカーの国だけあって、普通に着てても結構可愛いかも?というレディース用のが売られているもので。(しかしああいうスポーツユニフォーム系って、若くてきゃしゃな娘が着るから可愛いんだよなぁ)
今度機会があれば写真をアップしてみようか。


そして、テレビでは四六時中サッカー実況が流れてたもんだから、コイのサッカー用語の習得ぶり(というか、実況のモノマネぶり?)は著しい。
相変わらずサッカーゲームで一人遊びするのがマイブームの彼なのだが、そこでつぶやく言葉は見事にすべてポルトガル語である。
ヘディングなんて言葉はきっと知らないんだろうな。ポル語ではカベッサ(頭)とかカベッサーダというんだもの、そっちを先に覚えてしまったようだ。
あぁ、こどもの頭はなんて柔らかいんだろうね…
同じだけの時間、実況を聞いているはずの私もダンナも、すっかりコイに負けちゃっている。
くやしいけど。


で、近々、私もスタジアムで生のサッカーを観戦してみたいな。
そんなふうに自分が望むようになるなんて。そんな気にさせるワールドカップって、そしてブラジルって、やっぱりちょっと違うんだなぁ。
前回のワールドカップでは、そこまで思わなかったもんな、私。


振り返れば、いろんなエピソードがあった我が家のワールドカップ。十分すぎるほど、楽しませてもらいました。
ありがとう、ワールドカップ
ありがとう、選手たち。