安売り天国、手作り天国のVinte Cinco



ついに足を踏み入れてしまいました。サンパウロアメ横?!と言われる安売り買い物天国のヴィンチシンコへ…
25 de Marco、ヴィンチシンコ ジ マルソ、と呼ばれるその街には、こまごまとしたものをびっしり並べた小店舗が連なる雑居ビルが立ち並び、道端には激安バッタもんグッズを売る露天商がズラリとふろしきを広げている。
先日、市営市場に向かう途中にここを通ったけど、ちゃんと品物を見て「買い物する」という行為に至ったのは私にとって今日が初めてである。
もちろん、赤ん坊はシッターさんに預けて。駐在妻仲間数人で、朝9時に地下鉄駅に集合して安売り街へと向かった。


まだ午前中、早い時間帯ということもあってそれほど人は出ていない。地下鉄もそれほど込んでいなかった。なるほど、確かにここでスムーズに買い物をするには、午前中で決着を付けるのがポイントかも!
まずは本日の目的であるビーズ屋さんへ。
駅を出てすぐの雑居ビルに早速ありましたありました、ビーズやらパーツを売るお店が!
ビルの入り口には人気商品を可愛くディスプレイ。ブラジルモチーフのものがさすがに多いよ。

そしてビルに入ると、狭い店内に壁から天井から、スペースを最大限に有効活用してビーズや金具、天然石なんかが並べられている。
この雰囲気、そう、バシ(浅草橋)のビーズ街のようだよ…(ちょっと怪しい感じも似ていたりして)。


ざっと見た感じ、大きめなペンダントトップのようなパーツ関連が充実していた。
金属パーツ類も豊富に揃っている。だけど、いわゆる普通のビーズ(丸小とか丸大とか)の種類が少なくてビックリ。ブラジルビーズ界では、小さいビーズは需要が少ないのだろうか?!


とりあえずここでは、可愛い野菜モチーフのガラスパーツを20個ほど購入。約350円。


それからビルを出て、布地屋さんを見る。時節柄、国旗柄(っていうか、それそのものが国旗ですか?という大柄なもの)が充実していた。
続いてカミカドという大型店へ。ここはまさに手作り天国!お菓子作りのための道具、文房具、子どものおもちゃ、パーティグッズ、毛糸やたこ糸、ペンチにドライバーなどの日曜大工グッズなどなど、ハンドメイド派は必見である。
どれもこれも激安だから、ついつい衝動買いをしてしまうね…。
ここには「ないものはない」んじゃないか?と思うくらい、なーんでも揃っていた。
品質は定かではないけれどね。


途中、道端の露店をチェックしつつ街を歩く。
これがまたおもしろい。時節柄、とにかくワールドカップ関連のグッズが多くて、ついつい足を止めてしまうのだ。



国旗(大きいものの相場は10ヘアイス、約500円)や帽子、鳴り物関係(点が入ったときに鳴らしまくるための笛、大小さまざま)、それにユニフォーム(バッタもん)、Tシャツ、子ども用ユニフォーム、アクセサリー… それらを売る人々がずらり。
私は背番号8、カカーのユニフォーム(もどき)を探し求め、黄色い服の山をチェック。
開幕直後にここを通ったときは、ほとんど背番号10、ホナウジーニョオンリーだったユニフォーム・Tシャツ類も、今ではカカーの8、ホナウドの9が見つかるようになった。
子ども用に至っては、23(ホビーニョ)まで登場!
興味深いよね、ブラジル選手の活躍度によって背番号が増刷されるんだろうかね?
ともあれ、私はここで8ヘアイスのユニフォームもどきを購入し、満足満足。(いかにもチャチで、おそらく2回洗濯したら寿命が来るだろうと思われる品質・印刷ではあったが…)


それと、アレックス用のユニフォームもどき上下セットを10へアイスで購入。
売ってくれたおじちゃんにカメラを向けたら、「オレ、ぶさいくだからさー」と言いながらもしっかりカメラ目線。



このほか、3つで2ヘアイスのvivoキーホルダーとか、3つで10へアイスのミニポーチなどを買い、それなりに値下げ交渉などにも挑戦し、楽しく充実した買い物を満喫…。
ときどき路上で花火が鳴り響いたり、いきなり露天商たちが商品を隠しだしたと思ったら後ろから警官が歩いてきてたり(路上販売を取り締まってるのかな?)、やっぱりここはなかなか刺激的で、それなりに物騒なところなんだなぁと実感することはあった。
でも、一瞬でカメラを出して撮影するくらいの余裕は、今回は持てた。なのでせっかく撮った写真をたくさんアップしちゃおうっと。




ブラジルの宿敵・アルゼンチンの試合が12時から始まるということで、熱くなった人々が騒ぎ出しちゃう前にこの街を後にしよう…ということで、11時半過ぎに地下鉄に乗った。
その頃にはすでに街は買い物客でいっぱい、車が通る道も歩行者天国さながらの様相で、まさに人だらけだった。


次回はどんなものを買おうかしっかりと狙いを定めて繰り出そう。そうしないと、あちこち目移りしちゃって、それこそ丸一日過ごしてしまいそうな街だから…



ちなみにアルゼンチン戦、多くのブラジル人にとってかなり興味深々の一戦のようで…
他の国の試合結果にはあまり関心がないと見られる彼らも、今日ばかりは気になる一戦だったみたい。テレビを見つめる市民がずいぶん多かった。
そしてアルゼンチンの相手であるドイツに点が入ると花火が鳴り… 要するに、大嫌いなアルゼンチンには負けてもらいたい!というわけですな。
コイを送りに来た幼稚園の先生(もちろん女性)ですら結果を気にしていて、私がドイツの勝利を伝えると満面の笑みで帰って行ったよ。
そこまで嫌われちゃうアルゼンチンって一体…。


やっぱりホームは強いのね。
私の予想では、決勝はブラジル対ドイツなんだけど、果たしてどうなることやら?
明日のフランス戦も快勝できるかな?ブラジル。
明日は早速カカーを着て応援しようっと。