サンパウロの惨事…報道特番

やはり、今回の暴動は、ただごとじゃないみたいだ。
今朝、7時にコイとダンナが出勤しようとしていたとき、夫の同僚(ブラジル人、市内南部に居住)から携帯に電話があった。
バスが待てども待てども来ない…と。会社に行けないと。


そして家を出て幼稚園にコイを預けたダンナから電話。いつも来ている先生が今日は来ていなくて、子どもの数も少なそうで、先生からは「何かあったらすぐ電話しますから!」と言われたとのこと。
な、なんだか物騒な話じゃないのー?


そして今度はポル語の家庭教師ルーシー先生から電話。
ノンテンオニブス、ノンテンタクシー、ノンテンニンゲンナフーア…(バスもない、タクシーもない、そして通りには人もいない…)ですって。
だから今日はそちらに行けないわ、とのこと。


そんなにオオゴトなのか?と思ってテレビをつけたら、ずーっとその事件のことをやっているではないか。まさに報道特番状態。
グローボ(最大のテレビ局)の人気子ども番組TV Xuxaの開始時間も30分遅れであった。
そして、少しXuxa(女性人気司会者)が出てきてしゃべったと思ったら、またあっという間にニュースに戻った。


ポル語が全部理解できないのがもどかしい…。どうやら、これまでに70人の人が亡くなったようだ。昨日は50数人と言ってたから、一日でまた犠牲者が増えてしまったのだ。
今日未明に、バスが燃やされたようで、激しく燃え上がる路線バスの映像が何度も紹介されていた。
こんなことが、市内のあちこちで起こっていたのだろうか。
続く映像は、担ぎ出される棺に泣き崩れる母親の姿。昨日は母の日なのに。なんてことだろう、その日に息子を失うなんて。悲しすぎる。


我が家は市内中心部の目抜き通り、パウリスタ大通りに比較的近いマンション街にあって、確か近くには大きな警察署がなかったはず(?…今回の惨事は警察署を狙ったものが始まり)なので比較的静かに、いつもと変わりない朝を迎えた気がしてたけど、街全体としては悲惨なことになっていたのだ。


今日は予定していた買い物も中止にして、おとなしく家にいることにしよう。
勉強会に向けて発表の準備もしなきゃならないしね。ふぅ。