ムジカ アオ ヴィーヴォ(生演奏)

毎週土曜日の午後、私の打楽器の先生がレストランで生演奏をしていると聞いた。
場所が家の近所だったので、今日は家族揃って遅めのランチに行ってみることにした。
お店の名前は、Barnaldo Lucrecio。バルナルド ルクレシオと発音するのかな?
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店の外壁には、「フェイジョアーダと生演奏 毎週土曜日」と書かれた横断幕が…
そうだ今日は土曜日。ブラジルでは水曜と土曜がフェイジョアーダを食べる日だったね。
張り切って店に入ると、もう午後3時を過ぎていたのに、熱気がムンムン。
生バンドの周りを中心に、お客さんがかなり入っていてびっくり!
ここはレストランといっても非常にカジュアルで、普段着で友人同士や若いカップルがビールを飲んでわいわいおしゃべり…という感じのお店。すごくリラックスできる。


我が家は子連れ、大丈夫かなぁと思ったけど、他にもおしゃぶりしゃぶった幼児連れのパパや、5歳くらいの女の子たちがいて賑やかだった。お客さんの雰囲気的にも、全くノープロブレムという感じ。
今日はアレックスはパパのお腹に張り付き状態(前向きだっこひも)。なので料理は私が取ってきてテーブルに並べた。


そう、ここはブラジルによくあるホジージオ(取り放題)スタイルの料理であった。
取り放題料金を払えば、あとはいわゆる日本のサラダバー状態で、前菜からサラダ、揚げ物系、ご飯にフェイジョアーダそしてデザートまで、好きなだけ皿に取って食べられる。ブラジルではこの形式と、ポルキロ(同様に取り放題スタイルなんだけど、皿の重さを量って、重さに応じてお金を払うのがポルキロ。食べれば食べるほど高くなる!)形式のレストランがものすごく多い。特にランチはね。人件費もかからないし、お客さんも喜ぶし、とても合理的なシステムだと思う。


ここのお料理はどれもなかなかおいしくて、ついつい何度もおかわりに通ってしまった。
カラッと揚がった鶏からあげと、パステウがおいしかったなぁ。
授乳直後だったので、1杯だけランチビールを飲み、蒸し暑い空気も手伝って、すごくいい気分になってしまったよ。


さて肝心の生演奏。これがとっても素敵で… 颯爽とドラムを叩いてたエヴァルド先生、私たちが入ってくるとすぐに気付いてくれて、演奏中にもかかわらず「トゥード ベン?(よっ、元気?)」と声をかけてくれた。いいなぁ、このノリ。こちらも親指を立てて笑顔で応える。


音楽は、パーカッションとギターとボーカルだけのシンプルなものだけど、味のある女性ボーカルがなかなか聞き応えあって良かった。ジャンルとしてはMPB、ムジカ ポプラール ブラジレイラ。ブラジルポップとでも訳せばいいのかな?こちらではとても人気のあるジャンル。
しっとり系も、アップテンポもとても素敵。先生の演奏もすごく良かった。
ドラムが基本だけど、随所にブラジル独特のパーカッションを挟み、とても器用に楽器を操っていた。かっこいいなぁ。


後半、ボサノヴァのアレンジ(マシュケナーダ)やGAL COSTA(MPBの女性アーティスト)の曲も入り、お客さんもノリノリで踊りだしちゃった。私たちも思わずカラダを怪しく揺らしながら、みんな笑顔でステージを見つめていた。
おいしい料理とお気に入りの音楽。最高だねぇ!