桜の季節に秋風

東京の桜、今が見ごろのようで…NHKのニュースでも隅田川沿いの桜並木を上空から映した映像が流れた。(しかし桜ってのは上空および遠目で見るとそれほどキレイじゃないよね?ぼんやり白っぽい木にしか見えない。桜はアップで見たいのだ)


東京での職場は千鳥が淵のすぐそばにあって、桜の季節は朝の通勤がとても楽しかった。
九段下の地下鉄駅から地上に出ると、ぶわーっと目の前に広がる桜・桜・桜。
それはそれは見事で、あまりの迫力に、ちょっと怖ささえ感じるくらいだった。
ついつい上を見上げながら、なぜかしら顔も自然にほころんで、朝から気持ちよく出社できるのがうれしかった。
全国からやってくる桜見学ツアーのお客さんたちが界隈にあふれ、ランチタイムの席の確保が大変だったこともいい思い出だ。桜の季節のやわらかな春の風は本当に気持ちいいものだったなぁ。


去年の今頃は、ブラジル行きがもう決まっていて、あぁこの桜ともしばらくお別れなんだなぁと、感慨にふけりながら靖国神社での会社のお花見で夜桜を見上げながらビールを飲んだものだった。あれからもう1年か…。


ブラジルと日本は本当に正反対の位置にあり、正反対の季節が巡っているんだなぁと実感する今日このごろ。
暑かった毎日がすっかりどこかへ行ってしまったみたいに、今日はまさに秋というにふさわしい肌寒さだった。雨もよく降る、だけど今までのような夏のスコールという雰囲気ではなく、結構しぶとく降る。秋の長雨って感じ。


季節の変わり目だからか、風邪をひくブラジル人も多いようだ。
うちのファシネイラ(掃除婦)も、今日は体調不良で急にお休みになった。
私たちも気をつけないと。